神戸がポドルスキやイニエスタ、ビジャを、鳥栖がフェルナンド・トーレスを獲得しましたが、古くからJリーグを見ていた古参のサポーターたちは、
「こんな有名な選手を獲得したのは何年ぶりだろう?」
と感慨にふけったかもしれません。
Jリーグは発足当初こそ、各国のスーパースターを集めましたが、しばらくして海外の有名選手はまったくこなくなってしまいました。なぜかというとチームが獲得に必要なお金を用意できなかったからです。
Jリーグのチームは親会社とは関係なく、独立採算制で運営されています。たとえば名古屋グランパスエイトの母体は世界的企業のトヨタですが、トヨタが何百億円も出してメッシやネイマールを獲得するということはほぼ不可能なのです。
しかし、中国ではそういったことが可能なので、世界的スターをどんどん獲得しています。
近年、Jリーグのチームが有名選手を獲得できているのはダ・ゾーンとJリーグが契約し、各チームにお金が分配されたことが大きいと言われてます。それでもいつかはそのお金も尽きてしまうので、有名選手の争奪戦で中国のサッカーチームに対しお金で勝つのは難しいでしょう!
では、なぜポドルスキやイニエスタはJリーグにきたのかというと、彼らは『キャプテン翼』を通じて日本に興味を抱いていたということが大きいといえます。日本の文化に興味を持っている有名選手はまだまだいるため、中国クラブにマネーゲームでは勝ち目がなくても文化の面でアピールに成功し、そういった選手の争奪戦に勝つことはあるかもしれません。