とことんサッカー追求!

サッカーのメンタルは、ピッチの中と外の両方で求められます。

サッカーはメンタルに左右されるスポーツ

メンタル

サッカーはメンタルに大きく左右されるスポーツです。左利きの天才プレーヤー中村俊輔選手は、スコットランドのセルティック在籍当時に欧州チャンピオンズリーグに出場し、バルセロナやマンチェスターユナイテッドなど世界的強豪クラブと対戦しました。その時の心境を「11人の誰かひとりでもビビったやつがいたら絶対勝てない」と語っています。相手が強くなればなるほど、メンタルが重要になるのを言い表した好例でしょう。

サッカーはぶつかり合いが頻発する格闘技の側面を持っています。そのため、選手の一人が怯んだり恐れたりすればそのままプレーが弱まり、チーム全体に悪影響を及ぼします。五分五分のボールにどれだけ果敢に飛び込めるかで勝負は決まると言ってよく、強気のメンタルを試合中ずっと維持できる選手だけがピッチに立つことを許されるのです。また、試合以外の時間のメンタルも大切になります。サッカーは運動負荷が高く、練習は一日にせいぜい2時間程度です。プロサッカー選手は練習後にかなりの自由時間を持てるため、つい遊んでしまう選手もいます。本人にとっては軽いストレス解消かもしれません。しかし、自由時間も体のケアや対戦相手の分析に充てる選手と比べれば、その差は徐々にはっきりしてきます。期待の天才も遊び癖のせいで消えていった例は数知れません。自由時間であっても、サッカーを最優先に考えられる自律心が一流選手には必要です。

このようにサッカーのメンタルは、ピッチの中と外の両方で求められます。ボンバーヘッドこと中澤佑二選手が「24時間全てサッカーのことを考えて行動すれば必ず強くなれる」と若手に繰り返し伝えているのは、闘争心と自律心の両方を備える大切さを語っていると言えるでしょう。